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2021/05/28 10:24

スノーフレーク4%高、朝安後に切り返す 無料記事

 27日のNY株式市場では、データ特化のクラウドサービス企業、スノーフレーク(@SNOW/U)が前日比4.21%高の245.15ドルと大幅続伸で取引を終えた。決算発表後に朝方は安く寄り付いたが(一時6.47%安の220.01ドルまで下落)、その後に買い戻されてプラス圏へ浮上している。
 前日引け後に発表された第1四半期(2〜4月)決算は、売上高が前年同期比110.36%増の2億2891万ドルに膨らみ、純損失が2億322万ドルに拡大するという結果で(前年同期は9364万ドルの純損失)、希薄化後EPS(マイナス0.70ドル)が市場予想(約マイナス0.50ドル)を下回る半面、売上高が市場予想(約2億1340万ドル)を上回った。顧客基盤が拡大するなか、製品収入(プラットフォーム収入)が110.01%増の2億1383万ドルと倍増している。会社側は22年1月通期ガイダンスを上方修正し、製品収入を従来予想の10億〜10億2000万ドル→10億2000万〜10億3500万ドル(前年同期比84〜87%増)に引き上げた。
 ブローカーの間では、高いバリュエーションを警戒する見方と業績動向に強気の見方が交錯中だ。今月中ばには、ゴールドマン・サックスが投資判断を「ニュートラル」から「バイ」、目標株価を270→275ドル(↑2%)に上方修正。このところの株価下落を受けた割安感を強調し、魅力的な買い場と主張している。ローゼンブラット証券も投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた(目標株価:285ドル)。
 一方、カナコード・ジェニュイティは「ホールド」の投資判断を維持しつつ、目標株価を275→240ドル(↓13%)に下方修正。経営が上手く行っていることを認めつつも、「この銘柄に対する唯一の不満はバリュエーション。2022年度の予想PSRで43倍に上り、全ソフトウェア銘柄のなかで最も高い」と指摘している。ただ、6月10日に開催される同社初のアナリストデーで、楽観的なコメントが相次ぐことを期待するとも補足した。


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