詳細
検索 (期間指定)
期間

2018/11/28 08:57

大引け概況(詳報): 続伸、米中首脳会談に期待 無料記事

 27日のNY株式市場は、米中関係の改善期待で強含む展開。主要指標のダウ平均は前日比108.49ドル(0.44%)高の24748.73ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数は0.85ポイント(0.01%)高の7082.70ポイントとそろって続伸して取引を終えた。
 米国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー委員長がこの日、米中首脳会談が今週末12月1日夕方に予定されていることを正式発表し、「貿易摩擦問題を打開する良い機会になる」と発言したことが好感されている。ただ、トランプ大統領が「不調に終われば追加関税を課す」と前日コメントしたことを受けて、朝方はマイナス圏で始まるなど、交渉の先行きをにらみながら一喜一憂する展開が継続中だ(前述のクドロー氏もこれまでの中国側の対応について「失望している」とコメント)。
 業種別では、ヘルスケアや生活必需品などディフェンシブセクターが買われた。ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルス(@CVS/U)が2.13%高、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.88%高、医薬品大手のファイザー(@PFE/U)が1.68%高と上昇している。生活必需品では、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が1.02%高、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が0.85%高、タバコ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が1.44%高と強含んだ。
 一方、エネルギーや素材など景気循環セクターは弱含み。石油・天然ガス開発大手のデボン・エナジー(@DVN/U)が1.92%安、化学大手のダウ・デュポン(@DWDP/U)が0.83%安で引けた。また、米鉄鋼メーカーは急落。USスチール(@X/U)が8.32%安、スティール・ダイナミックス(@STLD/U)が8.95%安と値を下げている。
 他の個別動向では、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が2.55%安と反落。大型リストラ計画の発表で前日急伸したものの、この日はトランプ大統領が同計画を批判した上で「GMに対する補助金のカットを検討している」と発言したことが嫌気された。同業フォード・モーター(@F/U)も1.28%下落したほか、自動車部品のマグナ インターナショナル(@MGA/U)やアプティブ(@APTV/U)もそれぞれ5.43%、4.50%ずつ値を下げている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース