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2018/12/03 08:40

大引け概況(詳報): 反発、米中の歩み寄り期待が強まる 無料記事

 先週末11月30日のNY株式市場は、米中貿易摩擦問題の改善期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比199.62 ドル(0.79%)高の25538.46ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数は57.45ポイント(0.79%)高の7330.54ポイントとそろって反発して取引を終えた。
 20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて週末に予定されている米中首脳会談に向け、市場では「貿易交渉で何らかの進展がみられる」と楽観ムードが強まった。トランプ大統領が首脳会議出発前に「合意に近づいている」と発言したほか、中国の当局者が「コンセンサス(合意部分)が着実に増えつつある」と述べたと報じられている。このほか、米パウエルFRB議長の講演後、利上げペースの鈍化期待が浮上していることも相場を支えた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、エネルギーを除く10業種が上昇。なかでもハイテク・ネット株が高い。半導体大手のインテル(@INTC/U)が3.38%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.86%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.02%高とそろって買われた。ネット株も強含み、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.99%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.39%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.64%高と底堅い。マイクロソフトについては、終値ベースの時価総額でアップル(@AAPL/U)を抜き、約15年ぶりの首位に返り咲いている。
 資本財セクターも高い。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.18%高、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が3.27%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.23%高と値を上げた。
 原油先物の軟調で航空セクターも急伸。燃油コストの低減が期待されるなか、アメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が4.53%高、デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が3.14%高と上昇した。


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