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2019/02/27 08:36

大引け概況(詳報): 手掛かり材料難で小反落 無料記事

 26日のNY株式市場は、小幅ながら弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比33.97ドル(0.13%)安の26057.98ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が5.16ポイント(0.07%)安の7549.30ポイントとそろって小反落して取引を終えた。
 様子見気分が強まるなか、利益確定売りに押された。経済指標はまちまち。今年2月の消費者信頼感指数が131.4と市場予想(約124.9)を上回る一方、昨年12月の住宅着工件数が約3年ぶり低水準に落ち込み、同月のS&Pケースシラー20都市住宅価格指数が前月比0.19%高と市場予想(約0.30%高)を下回っている。
 パウエルFRB議長がこの日上院で行った議会証言は、あまり材料視されていない。金融政策とバランスシート政策で「忍耐強い」アプローチを維持する考えが示されるなど、従来のハト派シグナルを踏襲する内容だった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。資本財や素材、エネルギーなど景気循環セクターが弱含んだ。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.43%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が1.48%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が4.06%安と値を下げた。キャタピラーについては、UBSが投資判断を「バイ」から「セル」に格下げしたことが嫌気されている。
 一方、ネットIT関連は底堅い。検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.42%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.69%高、ゲーム大手のエレクトロニック・アーツ(@EA/U)が2.75%高、クラウド顧客管理大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が1.02%高と強含んだ。


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