先週末28日のNY株式市場では、ライフサイエンス業界向けクラウド企業のヴィーバ・システムズ(@VEEV/U)が前日比10.09％高の291.34ドルと急伸して取引を終えた。2021年2〜4月期決算の上振れなどが刺激材料だ。
　前日引け後に発表された同四半期業績は、売上高が前年同期比29％増の4億3357万ドル、純利益が33％増の1億1556万ドルに伸びるなか、売上高と調整後の希薄化後EPS(非GAAP)が市場予想を上回った。また、22年1月期通期の予想売上高を18億1500万〜18億2500万ドル、予想・希薄化後EPS(非GAAP)を約3.49ドルに引き上げている。
　こうした内容を受け、複数の有力ブローカーがヴィーバの目標株価を上方修正。例えば、バークレイズ証券は310→320ドル(投資判断は「イコールウェイト」)、シティ証券は335→340ドル(同「バイ」)に引き上げている。このうちシティ証券は最新リポートで、2〜4月の増収・増益率が想定よりも高かったことを評価。その上で、垂直統合型の同業者に比べ、オーガニックベースの増収率が20％を超えていることや、マージンの高さが業界で屈指の水準にあることが強みと解説した。


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