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2019/04/04 08:45

大引け概況(詳報):ダウ反発、ナスダックは5日続伸 無料記事

 3日のNY株式市場は、米中貿易協議の進展期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比39.00ドル(0.15%)高の2万6218.13ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、46.86ポイント(0.60%)高の7895.55ポイントで取引けている。
 ワシントンでこの日から再開された米中貿易交渉に関し、クドロウ・米国家経済会議委員長は「交渉がかなり進展した。今週中に合意へと近づくだろう」と楽観的な見方を示した。また、英紙フィナンシャル・タイムズも前日夜の時点で、「最終合意が近い」と報じている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇。なかでも、半導体銘柄を中心に情報技術の上げが目立つ。アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が8.49%高と急伸したのをはじめ、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.44%高、エヌビディア(@NVDA/U)が3.07%高、テキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.24%高、インテル(@INTC/U)が2.06%高と値を上げた。
 素材セクターも高い。総合化学メーカーのダウ・デュポン(@DWDP/U)が2.36%上昇したほか、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が1.85%高、衛生・清掃業務用品大手のエコラボ(@ECL/U)が1.83%高、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が0.47%高と買われている。
 ただ、米経済指標の下振れを受けて上値を追う動きは限定的。3月のADP雇用統計が下振れたほか(12万900人増にとどまり、市場予想の約17万5000人増を大幅に下回る結果)、3月のISM非製造業景況指数も56.1と市場予想(約58.0)に届いていない。
 他の個別動向では、航空機大手ボーイング(@BA/U)が1.54%安とさえない。「3月に墜落したエチオピア航空機のブラックボックスを解析したところ、ボーイングが作成した緊急ガイドラインの手順通りにパイロットが操作していたことが確認された」と報じられたことが逆風だ。


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