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2021/05/07 11:06

ヴァージン・ギャラクティック4%安、競合の有人宇宙飛行計画を嫌気 無料記事

 6日のNY株式市場では、宇宙飛行サービス企業のヴァージン・ギャラクティック・ホールディングス(@SPCE/U)が前日比3.81%安の19.18ドルと続落して取引を終えた。競合他社の宇宙有人飛行計画が嫌気されている。
 EC大手アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が率いる航空宇宙会社ブルー・オリジンは5日、「(自社開発のロケットである)『ニュー・シェパード』が7月20日に初の有人宇宙飛行を行う。それに際し、1人分の座席をオークションで売り出す」と発表した。6月12日をめどに入札を受け付け、落札で得た収益はブルー・オリジンの財団(Club for the Future)に寄付する。
 現地メディアによると、ブルー・オリジンは7月の初飛行後、年末までにさらに2〜3回の有人宇宙飛行を行う見通し。チケット価格は明らかになっていない(消息筋によると、20万ドル以上に設定されるもよう)。
 このニュースは、ヴァージン・ギャラクティックにとってマイナス材料。UBSの最新リポートによると、「宇宙旅行市場の先行者」という優位性がなくなる恐れが出てきたという。あと2回の試験飛行を残すヴァージン・ギャラクティックにとって、ブルー・オリジンより先に商業活動を始める時間がまだあるとはいえ、(潜在的に)民間初の有人宇宙飛行サービス会社になる目標を他社に奪われる可能性が出てきた格好だ。


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