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2019/01/11 08:32

大引け概況(詳報):ダウ5日続伸、ナスダックも上昇 無料記事

 10日のNY株式市場は、利上げ観測の後退で買いが継続する展開。主要指標のダウ平均は5日続伸し、前日比122.80ドル(0.51%)高の2万4001.92ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、28.99ポイント(0.42%)高の6986.07ポイントと5日続伸して引けている。
 米金融当局の利上げ慎重スタンスが支援材料。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は講演で、今後の利上げについて「辛抱強く柔軟な姿勢で臨む」と改めて明言した。これを受け、3月の利上げ見送り観測が強まった格好だ。
 ダウ平均構成銘柄では、モルガン・スタンレーによる格上げが好感され、航空機大手ボーイング(@BA/U)が2.55%高と値を上げている。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)と半導体最大手のインテル(@INTC/U)も買われ、それぞれ2.06%高、1.15%高で引けた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち一般消費財を除く10業種が上昇。なかでも資本財や公益事業の上げが目立つ。
 資本財では、コングロマリットのゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が5.18%高と急伸したのをはじめ、軍用機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が2.57%高、同業のノースロップ・グラマン(@NOC/U)が2.19%高、統合テクノロジー大手のハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が1.50%ずつ値を上げた。
 公益事業では、持ち株会社のセンプラ・エナジー(@SRE/U)が1.77%、再生可能エネルギー発電のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.50%ずつ上昇している。
 他の個別動向では、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が17.69%安と急落。年末商戦の苦戦を受け、2019年1月期通期の業績ガイダンスを下方修正したことが嫌気された。


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