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2019/03/08 08:28

大引け概況(詳報): 4日続落、世界景気の減速懸念くすぶる 無料記事

 7日のNY株式市場は、外部環境の悪化で売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比200.23ドル(0.78%)安の25473.23ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が84.46ポイント(1.13%)安の7421.46ポイントとそろって4日続落で取引を終えた。
 世界経済の成長鈍化が改めて意識されるなか、投資家心理がやや後退。欧州中央銀行(ECB)はこの日、ユーロ圏経済の19年成長率を1.7→1.1%(↓0.6ポイント)に大幅下方修正し、景気の先行きに強い警戒感を示した。年内の利上げを断念したほか、9月から資金供給策を再導入する方針も打ち出している。前日には、経済協力開発機構(OECD)が世界経済の19年成長率を3.5→3.3%(↓0.2ポイント)に下方修正したばかりだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、ディフェンシブな公益を除く10業種が下落。なかでも大型ハイテク株の売りが目立つ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.58%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.96%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.95%安、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.15%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.83%安と値を下げた。
 輸送、サービス関連も弱い。輸送大手のフェデックス(@FDX/U)が2.99%安、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が3.95%安、ホテル大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が2.32%値を下げている。フェデックスについては、世界景気の減速懸念を踏まえ、シティグループが目標株価を下方修正したことが響いた。
 エネルギーや素材、資本財など景気循環セクターも軟調。石油サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)とハリバートン(@HAL/U)がそれぞれ2.03%、3.15%ずつ下落したほか、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が4.48%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.51%安と売られた。


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