5日のNY株式市場は、投資家心理の改善が続くなかで買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比172.15ドル（0.68％）高の25411.52ドルと3日続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が54.55ポイント（0.74％）高の7402.08ポイントと続伸して取引を終えた。
　新たな手がかり材料が不足しているものの、投資家の過度な懸念が後退する流れが継続。米金融当局がハト派的スタンスを打ち出していること、米経済が堅調なことなどが好感されている。1月のISM非製造業景況感指数は56.7と前月（改定値：58.0）や市場予想（約57.1）を下回ったものの、それほど悪材料視されなかった。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇した。ハイテク株の上げが目立ち、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.13％高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.56％高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.71％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.40％高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.92％高と強含んだ。このほか、クラウドストレージサービス大手のボックス(@BOX/U)が8.72％高、ゲーム大手のエレクトロニック・アーツ(@EA/U)が4.63％高、旅行口コミサイト大手のトリップアドバイザー(@TRIP/U)が4.04％高と値を上げている。
　消費関連も高い。化粧品大手のエスティ・ローダー(@EL/U)が11.64高、アパレル大手のラルフローレン(@RL/U)が8.39％高、「マイケル・コース」を傘下に擁するカプリ・ホールディングス(@CPRI/U)が2.81％高と上昇した。エスティ・ローダーとラルフローレンについては、好調な決算が刺激材料だ。
　また、資本財の一角も上昇。重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が4.11％高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.32％高と買われた。


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