詳細
検索 (期間指定)
期間

2018/11/30 08:48

大引け概況(詳報):ダウ4日ぶり反落、ナスダックも安い 無料記事

 29日のNY株式市場では、前日に大きく上げた反動で弱含む展開。主要指標のダウ平均は4日ぶりに反落し、前日比27.59ドル(0.11%)安の2万5338.84ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も下落し、18.51ポイント(0.25%)安の273.08ポイントと4日ぶりに反落して引けている。
 米FRBのパウエル議長が前日、「現在の政策金利は中立金利をわずかに下回る程度」と述べたことを受け、「米利上げの打ち止めが近い」との見方が強まる中で大幅に上昇したものの、買い戻されていたハイテク株を中心にこの日は戻り売りに押された。
 また、週末の米中首脳会談を控えて様子見ムードが強まるなか、積極的な買いが手控えられたことも重荷だ。
 セクター別では、S&P全11業種のうち5業種が下落。なかでも情報技術と金融の下げが大きい。IT関連では、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が2.37%下落したのをはじめ、画像処理半導体大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.69%安、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.61%安、ITグループ大手のアイビーエム(@IBM/U)が1.24%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.84%安と売られた。
 金融関連では、モルガン・スタンレー(@MS/U)が1.77%下落したほか、ゴールドマン・サックス(@GS/U)が1.76%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.37%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が0.79%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が0.57%安と値を下げている。
 他の個別動向では、ファストファッション大手のアバクロンビー・アンド・フィッチ(@ANF/U)が20.91%高と急騰。この日発表された8〜10月期の売上高と調整後の希薄化後EPSがそろって上振れたほか、既存店売上高の増加率(3%)が市場予想(約1.7%)を上回ったことなどが追い風だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース