詳細
検索 (期間指定)
期間

2019/01/28 08:38

大引け概況(詳報): ダウ反発、不透明要因やや薄らぐ 無料記事

 先週末25日のNY株式市場は、投資センチメントが改善するなかで買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比183.96ドル(0.75%)高の24737.20ドルと反発し、ナスダック総合指数が91.40ポイント(1.29%)高の7164.86ポイントと3日続伸して取引を終えた。
 これまで相場の逆風とされていた複数要因がやや薄らぎ始めていることが追い風。米連邦準備制度理事会(FRB)が進める金融政策の正常化に関し、ウォールストリート・ジャーナルがこの日、「FRBがバランスシートの縮小を当初予定よりも早い段階で終了することを検討している」と報じた。また米中摩擦問題については、劉鶴・中国副首相の訪米(30〜31日)に合わせて開かれる貿易協議で進展が期待されている。このほか、米国政府の一部閉鎖問題に関しては、トランプ大統領がこの日午後、3週間のつなぎ予算の成立を容認した(=政府機関閉鎖の一時解除)。
 こうしたなか、S&P500全11業種のうち、公益や生活費需品を除く9業種が上昇。なかでも半導体関連などネットITセクターの上げが目立った。今週の決算発表を予定しているIT端末大手のアップル(@AAPL/U)が3.31%上昇したことをはじめ、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が6.48%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が4.37%高、半導体大手のザイリンクス(@XLNX/U)が4.06%高と値を上げている。ネット関連も買われ、モバイル決済大手のスクエア(@SQ/U)が5.45%高、CADソフト大手のオートデスク(@ADSK/U)が4.43%高、ソーシャルメディア大手のツイッター(@TWTR/U)が4.08%高で引けた。
 また、エネルギー・素材、資本財など景気循環セクターも強い。油田サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.31%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.05%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が4.33%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.11%高と買われた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース