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2019/07/01 10:24

ダウ先物が0.7%高、米中の貿易戦争「休戦」を好感 無料記事

 米中の貿易戦争「休戦」を好感し、米株先物(夜間取引)がプラス圏で推移している。日本時間1日午前9時50分現在、ダウ先物が180.00ドル(終値比0.68%)高の26773.00ドル、S&P500先物が21.00ポイント(0.71%)高の2965.25ポイント、ナスダックが89.25ポイント(1.16%)高の7782.75ポイントと軒並み上昇した。
 トランプ大統領は6月29日に米中首脳会談を終えた後、「少なくとも当面は新たな追加関税の導入を延期する」と発表するとともに、5月初から中断していた米中通商協議を再開する方針を示した。さらに、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する規制の緩和も示唆。ファーウェイに対する米国製品(部品など)の販売を許可する意向を示している。
 ただ、モルガン・スタンレーのエコノミストは米中首脳会談の結果について、「不確かな一時停止(an uncertain pause)」と表現。「貿易戦争がすぐにエスカレートすることはないものの、包括的な合意に向けた明確な道筋はないまま」と説明し、「週末の進展だけでは、貿易摩擦に伴う不確実性を取り除くには不充分」と過度な楽観に釘を刺した。通商協議が長期化するとの見方は根強い。政治リスク調査会社のユーラシアグループは、年内に米中通商合意が決まる可能性は45%程度とみている。


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