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2019/05/29 08:47

大引け概況(詳報):ダウ反落、ナスダックも安い 無料記事

 3連休明け28日のNY株式市場は、米中貿易摩擦の長期化懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は反落し、前営業日比237.92ドル(0.93%)安の2万5347.77ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も反落し、29.66ポイント(0.39%)安の7607.35ポイントと約2カ月ぶりの安値で取引を終えている。
 トランプ大統領が27日の記者会見で、「米国は中国と(通商問題で)合意する準備ができていない」と述べたことや、中国・国家発展改革委員会が28日、米国向けレアメタル輸出の規制可能性を示唆したことにより、米中貿易摩擦の長期化は避けられないとの見方が広がった。
 ダウ平均構成銘柄では、対中販売比率の高い銘柄が下落。工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が1.77%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.03%安、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が0.41%安に沈んだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちコミュニケーションサービスを除く10業種が下落。なかでも、生活必需品と公益事業の下げ幅が大きい。
 生活必需品では、消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が2.09%下落したのをはじめ、日用品大手のコルゲート・パルモリブ(@CL/U)が1.53%安、食品・飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が1.44%安、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が1.03%安と売られた。
 公益事業では、ネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.08%下落したほか、デューク エナジー(@DUK/U)が1.90%安、ドミニオン・エナジー(@D/U)が1.89%安、センプラ・エナジー(@SRE/U)が0.92%安と値を下げている。
 一方、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)は逆行高で9.80%上昇。「次世代半導体の新製品を7月に発売する」と発表したことが刺激材料だ。


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