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2019/04/22 10:24

週間相場見通し:底堅い値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、内外環境の安定を追い風に強含む展開か。 外部環境は先週、大きな改善を見せた。まず、中国の第1四半期GDP成長率が予想(6.3%)を上回る6.4%で着地したこと。前四半期と同水準に踏みとどまり、景気減速の傾向に歯止めがかかったとの見方が強まった格好だ。また、注目の米中通商交渉が順調に進んでいるとの観測もプラス。外電などの主要メディアが「米中首脳会議が5月下旬か6月上旬に開催され、合意に至る可能性が高まった」と伝えている。
米国国内の経済環境も悪くない。特に、ベージュブックで「3月 4月上旬の景気がやや拡大した」と表現されたことが安心材料。また3月の小売売上高も上振れたことから、今週から来週にかけて発表される1−3月期のGDP(4/26)や4月の雇用統計(5/3)に対しても期待が高まる状況だ。さらに、緩和気味の金融政策スタンスが当分続く可能性が高いこともマーケットにとって強い追い風。4/30〜5/1の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金融当局のハト派スタンスが改めて確認される見通しだ。
懸案だった1−3月主要企業の業績も思いのほか良好。S&P500構成銘柄で先週末までに決算を発表した企業のうち、約8割が事前予想を上回る利益を計上。事前予想が低かっただけにポジティブ・サプライズとなりやすく、実際、その後の値動きは総じて好調だ。
今週はツイッター(4/23)やペイパル(4/24)、アマゾン(4/25)などのネット大手の決算が相次いで発表されるため、結果次第では一段高の流れも期待できよう。



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