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2019/06/26 08:46

大引け概況(詳報): 下落、早期利下げ期待が後退 無料記事

 25日のNY株式市場は、早期利下げ期待が薄らぐなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比179.32ドル(0.67%)安の26548.22ドルと反落し、ナスダック総合指数が120.98ポイント(1.51%)安の7884.72ポイントと続落して取引を終えた。
 米連邦準備理事会(FRB)高官の発言が逆風。先週のFOMC会合で政策金利の据え置きに反対票を唯一投じたハト派のブラード総裁はこの日、「(7月のFOMC会合で)0.50%の利下げが必要とは考えていない」と述べた(0.25%の利下げ自体には前向きな姿勢を維持)。またパウエルFRB議長もこの日の講演で、金融緩和の必要性が増していると認めつつも、個々の統計データやセンチメントの短期的な変動に「過剰反応するべきでない」と強調。7月の利下げを織り込んでいる市場をけん制している。
 また、今週末に予定されている米中首脳会談に対する期待も薄らいだ。ホワイトハウス関係者によると、会談の目標は単に協議を再開することであり、関税に関する新たな条件を受け入れないという。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(素材のみ横ばい)。なかでもハイテク株の下げが大きい。大型ネット銘柄が売られ、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.16%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.61%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.95%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.86%安で引けた。このほか、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が3.97%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.90%安と値を下げている。
 他の個別動向では、製薬大手のアッヴィ(@ABBV/U)が16.25%安と急落し、約2年ぶりの安値を付けた。同社がアイルランド同業のアラガン(@AGN/U)を総額630億ドル(現金と株式の組み合わせ)で買収すると発表したことを受け、財務負担の増大が警戒されている(アラガンは25.36%高)。



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