詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/06/09 10:16

ベイル・リゾーツ2%安、3Q上振れも好感されず 無料記事

 8日のNY株式市場では、山岳リゾート運営大手のベイル・リゾーツ(@MTN/U)が前日比2.37%安の326.35ドルと反落して取引を終えた。足元の決算がやや上振れたものの、株価を押し上げる材料としては不十分だったようだ。
 前日引け後に発表した第3四半期(2〜4月)決算は、売上高が前年同期比28.09%増の8億8907万ドル、純利益が同80.03%増の2億7462万ドルに拡大するという結果で、売上高、希薄化後EPS(6.72ドル)ともに市場予想(それぞれ約8億8758万ドル、約6.61ドル)をやや上回った。前年同期はコロナ禍で北米の山岳リゾート・スキー場が3月15日に閉鎖されるという逆風があった。
 ロブ・カッツ最高経営責任者(CEO)は決算資料で、「シーズンが進むにつれ、業績が改善傾向にある」と述べたほか、特にコロラド州とユタ州のリゾートについて「ワクチン接種の進展が寄与した」と説明した。また、すでに山岳リゾート・スキー場への人の流れが戻りつつある点を指摘し、「第3四半期の合計訪問者数(19年に買収したピークリゾーツの物件を除く)は一昨年同期比で約3%減にすぎない」と強調している。
 また、2021/2022シーズンパスの売り上げについては、今年6月4日までに個数ベースで一昨年同期比で約50%増、売上高ベースで約33%増に達したことも明らかにした。今年3月にシーズンパス価格を20%値下げしたことが寄与した格好。カッツ氏は「パスの販売期間の大半はこれからであり、このトレンドが秋まで続くかどうかは不明だ」と補足している。
 ベイル・リゾーツはマウンテンリゾートとスキーエリアを運営する米マウンテンリゾート企業。マウンテン事業では、スキースクールや飲食、小売、レンタルなどを展開。宿泊事業では、「RockResorts」ブランドで高級ホテルやコンドミニアムの管理を行うほか、マウンテンリゾートの輸送やゴルフコース運営も手がける。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース