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2019/08/16 08:39

大引け概況(詳報):ダウ反発、ナスダックは小安い 無料記事

 15日のNY株式市場は、前日の急落による値ごろ感で買い戻される展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比99.97ドル(0.39%)高の2万5579.39ドルで引けた。一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は小幅ながら続落し、7.32ポイント(0.09%)安の7766.62ポイントで引けている。
 この日発表された米経済指標は悪くなかった。7月の小売売上高は前月比0.7%増(市場予想は約0.3%増)、8月のNY連銀製造業景気指数は4.8(市場予想は約2.0)とそろって市場予想を上回っている。
 こうしたなか、ダウ平均構成銘柄では、小売り大手ウォルマート(@WMT/U)が6.11%高と急伸。5〜7月期業績が上振れたことや、20年1月期通期ガイダンスを引き上げたことも追い風だ。航空機大手ボーイング(@BA/U)も2.37%高としっかり。ベトナム航空に対し、リース会社を通じて「787−10」(ドリームライナー)を納入したことが好感されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。なかでも、生活必需品の上げが目立つ。飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が1.66%上昇したのをはじめ、消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.38%高、会員制・倉庫型店舗販売のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.26%高と買われた。
 一方、情報技術は小安い。ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が8.62%安と急落したほか、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が0.50%安、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が0.37%安と値を下げている。
 他の個別動向では、高級皮革ブランドのタペストリー(@TPR/U)が22.20%安と暴落。傘下ブランド「ケイト・スペード」の4〜6月期売上高が市場予想に反して減少したほか、20年1月期の予想EPSを下方修正したことが逆風だ。


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