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2019/06/17 08:23

大引け概況(詳報): ダウ小反落、ナスダックも売られる 無料記事

 先週末14日のNY株式市場は、利下げ期待がやや後退するなかで弱含む展開。主要指標のダウ平均は、前日比17.16ドル(0.07%)安の26089.61ドと小反落で取引を終えた。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も売られ、40.47ドル(0.52%)安の7796.66ドルと反落して引けている。
 米国の主要経済指標が良好(=米経済が堅調)だったことで、早期に利下げする必要性がやや後退したことが逆風。5月のコア小売売上高が前月比0.5%増(市場予想:約0.4%増)、同月の鉱工業生産が0.4%増(市場予想:約0.2%増)とそろって上振れた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇する一方、5業種が下落。なかでも半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が前日比5.57%安と売られたことをきっかけに、半導体関連の下げが目立った。同社は通期ガイダンスを下方修正し、その理由として「(米中摩擦による)地政学上のリスクと華為技術に対する禁輸措置」を挙げている。他の半導体銘柄も連れ安し、アナログ半導体大手のエヌエックスピー・セミコンダクターズ(@NXPI/U)とテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)がそれぞれ3.76%、3.48%ずつ下落したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.44%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.28%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が2.16%安と値を下げた。
 一方、公益や通信などディフェンシブセクターは強含み。通信大手のベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が1.15%高、電力大手のデューク エナジー(@DUK/U)が1.27%高と上昇した。
 他の個別銘柄では、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.17%上昇と逆行高。近く発表される予定の仮想通貨プロジェクトについて、RBCキャピタルマーケッツが前向きな見方を示したことがプラス材料視された。


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