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2019/08/15 08:45

大引け概況(詳報):ダウ800ドル安、ナスダックも急落 無料記事

 14日のNY株式市場は、米長短金利の逆転による景気先行き懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は大幅に反落し、前日比800.49ドル(3.05%)安の2万5479.42ドル、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も242.42ポイント(3.02%)安の7773.94ポイントと続落して引けている。
 米債券市場で10年債利回りが急低下し、2年債利回りを下回る逆イールドが発生。2007年6月以来ほぼ12年ぶりで、長短金利の逆転はリセッション(景気後退)の予兆とされることからリスクオフの動きが広がった。
 米国以外でも景気減速が懸念される状況。中国の7月・鉱工業生産と小売売上高がそろって市場予想を大きく下回ったほか、ドイツの4〜6月期GDP(速報値)が3四半期ぶりにマイナス(前期比0.1%減)に陥った。
 こうしたなか、ダウ平均を構成する30銘柄、S&P500を構成する全11業種が軒並み売られている。
 セクター別では、原油安を受けてエネルギーの下げが目立つ。WTI先物9月限の清算値が前日比3.3%下落するなか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が4.03%、3.80%ずつ値を下げた。このほか、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が6.61%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が4.46%安、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が3.28%安と売られている。
 逆イールドで金融も安い。ゴールドマン・サックス(@GS/U)が4.19%下落したのをはじめ、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が4.15%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が4.69%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が4.33%安に沈んだ。 
 他の個別動向では、百貨店チェーン大手のメイシーズ(@M/U)が13.22%安と急落。この日発表された4〜6月期業績で、売上高と調整後の希薄化後EPSがそろって下振れたことなどが逆風だ。


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