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2019/10/10 08:39

大引け概況(詳報):3日ぶり反発、米中貿易交渉の進展に期待 無料記事

 9日のNY株式市場は、米中貿易協議の部分的合意の期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は3日ぶりに反発し、前日比181.97ドル(0.70%)高の2万6346.01ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も3日ぶりに反発し、79.97ポイント(1.02%)高の7903.74ポイントで終了している。
 10日から2日間の日程で行われる米中の閣僚級協議を前に、「中国が米国に部分的な合意を求めている」との報道が相次いだ。フィナンシャル・タイムズは「米国が制裁関税の一部を撤回するのと引き換えに、中国が米国産農産物の購入枠を拡大する可能性がある」と報じた。また、ブルームバーグ通信は「トランプ政権が中国製品にこれまで以上の関税を課さなければ、中国は部分的な合意を受け入れるつもりだ」と伝えている。
 これらの報道を受け、幅広い銘柄が買われた。セクター別では、情報技術の上げが目立つ。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.89%上昇したのをはじめ、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が1.52%高、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.43%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.17%高と買われた。
 エネルギーも高い。石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が1.28%、1.11%ずつ上昇したほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が1.93%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が0.62%高と値を上げている。
 他の個別動向では、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が3.07%高と急伸。7〜9月期の予想ユニットレベニュー(座席キロあたりの収入単価)について、会社側の従来見通しを上回る内容を示したことなどが追い風だ。


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