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2025/08/20 08:30

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反発、ナスダックとS&P500は下落 無料記事

 19日のNY株式市場は、ハイテク株の軟調さが相場の重石となる展開。主要指標のダウ平均が前日比10.45ドル(0.02%)高の4万4922.27ドルと小反発する半面、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が314.82ポイント(1.46%)安の2万1314.95ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、37.78ポイント(0.59%)安の6411.37ポイントと続落で引けている。
 21日から始まるジャクソンホール会議を控え、市場参加者の間では積極的な買いを手控えるムードがくすぶる状態。パウエルFRB議長が22日に予定している講演内容を巡り、市場の一部で「想定よりタカ派的になる」との懸念もあり、大型ハイテク株を利益確定し、ディフェンシブ株に資金移動する流れがあった。米国債もやや買われ、VIX指数(恐怖指数)は15.57(↑0.58)とやや上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が下落。大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーション、一般消費財などのセクターで下げが目立った。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.50%安、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.55%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.44%安と売り込まれている(SOX指数は1.81%安)。また、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.42%安、業務ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が5.80%安、ビッグデータ分析大手のパランティア・テクノロジーズ(@PLTR/U)が9.35%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.07%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.75%安と値を下げた。
 一方、ディフェンシブな生活必需品や公益など7業種は強含み。飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が1.75%高、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が1.72%高、投資会社のバークシャー・ハサウェイ(@BRK .B/U)が1.42%高、電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が1.91%高と値を上げた。


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