詳細
検索 (期間指定)
期間

2018/11/27 08:35

大引け概況(詳報): 反発、年末商戦の出だし好調 無料記事

 週明け26日のNY株式市場は、値ごろ感で買われる展開。主要指標のダウ平均は前営業日比354.29ドル(1.46%)高の24640.24ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数は142.87ポイント(2.06%)高の7081.85ポイントとそろって反発して取引を終えた。
 10月から先週までに大きく売られていることもあって、この日は買い戻す動きが強まった。「年末商戦の出だしが好調」と報じられるなか、米消費の力強さが浮き彫りになったことで投資心理がやや好転している。調査会社のアドビ・アナリティクスによると、年末商戦の初日とされる23日(ブラックフライデー)はネット通販の販売額が前年比で23.6%増えた。26日(サイバーマンデー)の同販売額についても17.6%増を見込むなど、今後も強い伸びが期待されている。
 こうしたなか、小売銘柄の一角が上昇。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.28%高と急反発したほか、女性用アパレル大手のLブランズ(@LB/U)が6.74%高、宝飾品ブランド大手のティファニー(@TIF/U)が3.87%高と値を上げた。買い物で使用するクレジットカード企業など決済関連も買われ、マスターカード(@MA/U)が5.07%高、アメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が3.73%高、ペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)が3.73%高と上昇している。
 このところ特に軟調だった主要ハイテク・ネット銘柄にも、買い戻しの動き。SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が3.53%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.30%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.51%高で引けた。また、10月以降に下げがきつかったGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)は5.55%高と急伸。クレディ・スイスが「オーバーウェイト」の投資判断で新規カバレッジしたことが追い風だ。
 他の個別動向では、事業のテコ入れ期待で自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が4.79%高と買われた。7工場の閉鎖を含めた大型の再編策を発表し、2019年末までに従業員1万4000人余りを減らす方針を明らかにしている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース