詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/05/11 10:25

1Q上振れもトレードデスク26%安、同業のマグナイトも連れ安 無料記事

 週明け10日のNY株式市場では、バイサイド特化型アドテク企業のトレードデスク(@TTD/U)が前日比25.98%安の489.60ドルと急落して取引を終えた。足元業績がやや上振れているものの、高PER銘柄ということもあり、市場の期待に添えない結果と受け止められたようだ。セルサイド広告プラットフォームを手掛けるマグナイト(@MGNI/U)も連れ安し、20.31%安の28.56ドルと急落して引けている。
 この日発表した第1四半期(1〜3月)決算は、売上高が前年同期比36.81%増の2億1981万ドルに拡大する半面、純利益が同5.86%減の2264万ドルに縮む結果で、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、56.66%増の1.41ドル)ともに市場予想(それぞれ約2億1952万ドル、約0.79ドル)を上回った。決算発表と同時に、1株→10株の株式分割計画も発表している(6月16日引け後に実施予定)。
 上振れにもかかわらず失望売りを招いた原因として、決算に対する市場の期待が一段と膨らんでいた可能性がある。広告関連企業としてはこれまで、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)などが市場予想を大幅に上回る結果を明らかにしていた。投資家の選好対象がIT株・成長株から景気敏感株・バリュー株にシフトしつつあるなか、高PER銘柄に対する投資家の評価が厳しくなっているもようだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース