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2021/06/24 09:09

コムキャスト、バイアコムCBSとの提携やロクの買収を検討か=WSJ 無料記事

 「ストリーミング戦争」が激化するなか、メディア業界での再編加速が噂されている。ウォールストリート・ジャーナルが23日に消息筋情報として伝えたところによると、メディアグループ大手のコムキャスト(@CMCSA/U)は同業バイアコムCBS(@VIAC/U)との提携、動画ストリーミング端末大手ロク(@ROKU/U)の買収の可能性について検討しているもようだ。
 同報道を受け、23日のNY株式市場では、コムキャストが前日比3.73%安の55.48ドルと下落する一方、ロクが4.51%高の421.70ドルと5日続伸したほか、バイアコムCBSが2.67%高の41.84ドルと値を上げた。ただ、コムキャスト側は同観測について「単なる憶測」と否定している。
 通信キャリア大手のエイ ティ アンド ティ(以下AT&T、@T/U)が5月半ば、傘下ワーナーメディアとメディア大手のディスカバリー(@DISCA/U)を統合させる計画を発表したことを受け、メディア業界や動画配信業界は現在、再編への号砲が鳴らされた状態。AT&Tが通信とコンテンツの融合を諦めるなか、事業規模のより小さいメディア企業の動向が一つの焦点とされている。実際、動画配信事業「アマゾン・プライム・ビデオ」を手掛けるIT大手アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)は早速5月下旬、スパイ映画「007」シリーズで有名な映画製作会社、MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)を買収すると発表した。
 これまでの報道によると、MGMのほか、ライオンズゲート、ソニー・ピクチャーズ、ケーブルTVのAMCネットワークス――なども世界的なストリーミング市場で競争するには小さすぎる。また、ネット動画配信で先行するネットフリックス(@NFLX/U)やアマゾン・プライム・ビデオ、ウォルト・ディズニー(@DIS/U)、ワーナーメディアとディスカバリーの「新会社」と比べると、バイアコムCBSやコムキャストすら何か新たな行動を起こす必要に迫られつつあるという。WSJによると、コムキャスト傘下NBCユニバーサルの動画配信事業「Peacock」は、5月時点で有料ユーザーが1000万人未満にとどまるもようだ(会社側は4月下旬、「登録ユーザー」が4200万人に上るとコメント)。


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