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2019/07/03 08:18

大引け概況(詳報): 小幅高、ディフェンシブ銘柄が上昇 無料記事

 2日のNY株式市場は、好調地合いを継いで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比69.25ドル(0.26%)高の26786.68ドルと3日続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダックナスダック総合指数が17.93ポイント(0.22%)高の8109.09ポイントと5日続伸して取引を終えた。そろって最高値近辺で推移している(ダウとナスダックの最高値は、それぞれ昨年10月の26951.81ドル、今年4月の8176.08ポイント)。機関投資家がベンチマークにしているS&P500指数も買われ、8.68ポイント(0.29%)高の2973.01ポイントと連日で最高値を更新した。
 実体経済の低調が続く一方、世界的な金融緩和期待が相場の支え。米国で利下げ期待が根強いほか、欧州でも次期中銀総裁に指名されたラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事がドラギ総裁の金融緩和路線を引き継ぐと見込まれている。
 ただ、上値はやや重い。3日の短縮取引、4日の祝日(独立記念日)、5日発表の6月雇用統計――などを控え、様子見気分が強まっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。通信や公益、生活必需品などのディフェンシブ銘柄が買われた。通信キャリア大手のスプリント(@S/U)が4.56%高、ベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が2.59%高、たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が2.27%高、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が1.86%高と値を上げている。
 金鉱株も上昇。金先物が反発するなか、金鉱大手のバリック ゴールド(@GOLD/U)が4.00%高、ニューモント・ゴールドコープ(@NEM/U)が1.40%高で引けた。
 一方、エネルギーや資本財など景気循環セクターは下落。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.53%安、コノコフィリップス(@COP/U)が3.45%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が0.65%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が0.55%安と値を下げた。


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