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2019/08/02 08:50

大引け概況(詳報):続落、米中貿易摩擦の激化を懸念 無料記事

 1日のNY株式市場は、米中貿易摩擦に対する懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は、前日比ドル280.85(1.05%)安の2万583.42ドルと3日続落して取引を終えた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も売られ、64.30ポイント(0.79%)安の8111.12ポイントと4日続落している。主要指数は朝方に買われていたものの、中盤から急落。ダウ平均の高値と安値の差は約630ドルに達した。
 米国が対中制裁関税「第4弾」の発動を決定したことが重荷。トランプ大統領はツイッターで、「(これまで対象としていなかった)3000億ドル相当の中国製品に対し、9月1日から10%の追加関税を課す」と表明した。中国から米国に輸入されるほぼ全ての製品に追加関税が課されることになるため、米国の景気や企業業績に悪影響が出るとの不安が広がった格好だ。
 ダウ平均構成銘柄では、中国の売り上げ比率が高い企業の下げが目立つ。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.71%下落したのをはじめ、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が3.38%安、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が2.16%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.02%安と値を下げている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。なかでも、エネルギーの下げ幅が大きい。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.56%、1.93%ずつ売られた。このほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が5.83%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が5.57%安、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が3.65%安に沈んでいる。
 他の個別動向では、食品大手のケロッグ(@K/U)が9.29%高と急伸。この日発表された4〜6月期業績で、売上高と調整後の希薄化後EPSが上振れたことなどが追い風だ。


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