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2019/03/06 08:27

大引け概況(詳報): 小幅続落、手掛かり材料難で 無料記事

 5日のNY株式市場は、様子見気分が広がるなかで弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比13.02ドル(0.05%)安の25806.63ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が1.21ポイント(0.02%)安の7576.36ポイントとそろって小幅続落して取引を終えた。
 米中貿易協議に新たな進展がみられないなか、手掛かり材料に乏しい状態だった。年初から上昇基調を続けてきたこともあり、高値警戒感による買い手控えムードも広がっている。
 内外環境はまちまち。中国政府が2019年GDP成長目標を「6.5%前後」から「6.0〜6.5%」に引き下げたことで、世界経済の成長鈍化懸念が改めてクローズアップされる一方、米国内では2月のISM非製造業景況感指数が59.7(市場予想:約57.4)と3カ月ぶりに上昇するなど景気の堅調さが確認された。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。なかでも資本財や素材、エネルギーなど景気循環セクターが軟調だった。重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が4.72%安、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が2.63%安、石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が1.27%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が3.02%安と値を下げている。GEについては、ラリー・カルプCEOが「産業機械部門のフリーキャッシュフローが今年マイナスになる」と予想したことが嫌気された。
 一方、ネットITセクターの一角は底堅い。SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.32%高と3日続伸したほか、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.37%高、SNS大手のツイッター(@TWTR/U)が1.74%高と買われた。
 他の個別動向では、ディスカウントストア大手のターゲット・コーポレーション(@TGT/U)が4.58%高と急伸。通期利益見通しの上振れが好感された。同じく小売大手のコールズ(@KSS/U)も7.31%高と買われている。


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