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2021/05/21 09:37

フォードと韓国SK、EVバッテリーの米国製造で合弁へ 無料記事

 自動車大手のフォード・モーター(@F/U)は20日、電気自動車(EV)向けバッテリーセル・アレイモジュールを米国で製造する合弁事業(BlueOvalSK)について、韓国のSKイノベーション(SKI)と設立に向けた覚書(MOU)に署名した。生産開始時期は2020年代半ばごろになるという。最終合意に向けた協議、規制当局の承認などを経た後、実行に移す見通しだ。
 フォードは2030年までに、年間で最大140GWh相当のバッテリーセルを米国で製造することを目標に掲げている(世界全体では最大240GWh)。SKIとの合弁事業では、年間で最大60GWh相当のバッテリーセルを生産する計画だ。
 フォードのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は19日夜、新型電動ピックアップトラック「F-150ライトニング」の発表会で、「業界が変化するにつれ、われわれは今、(必要な部品の)調達に着手しなければならない」とコメントしている。昨年10月初に新トップとなったファーリー氏は、前任者の路線を変更。独自バッテリーセルを(作らない方針から)作る方針に切り替えている。
 なお、フォードと競合するゼネラル・モーターズ(@GM/U)はすでに1年以上前からEVバッテリーの米国生産計画に着手済み。韓国LG化学と合弁で、20年半ばからオハイオ州ローズタウンに次世代バッテリー「Ultium(アルティアム)」の工場(投資額:最大23億ドル)を建設中だ(2022年に完成予定)。同合弁事業の2番目のテネシー州工場(投資額:23億ドル超)についても、今年4月に発表したばかりだ。


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