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2019/04/01 08:37

大引け概況(詳報): 続伸、米中協議の進展に期待感 無料記事

 先週末3月29日のNY株式市場は、米中関係の改善期待で買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比211.22ドル(0.82%)高の25928.68ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が60.16ポイント(0.78%)高の7729.32ポイントとそろって続伸して取引を終えた。
 北京で開かれていた米中貿易協議について、参加していたムニューシン財務長官が「USTR代表と私は北京で建設的な通商協議を行った」とツイートしたことなどを受け、市場では進展に期待感が高まりつつある状態だ。翌週もワシントンで同協議を継続する予定となっている。
 「米経済が総じて堅調に推移するなか、米金融当局が緩和的な政策を維持する」との見方も引き続きプラス材料。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長がこの日、「FRBはすぐに0.5%の利下げを行うべきだ」とコメントするなど、トランプ政権の総意としてより緩和的な政策をとるよう米金融当局に圧力をかけている状態だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。なかでも中国向けの売上比率が高い資本財セクターが高い。航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.86%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.36%高と値を上げた。
 同じく中国向け売上比率が高い半導体関連銘柄も上昇。メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が5.06%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.30%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.99%高で引けた。
 他の個別動向では、大型ユニコーン企業の上場として注目を集めていた米配車サービス大手のリフト(@LYFT/U)が上場初日、公募価格(72ドル)を8.74%上回る78.29ドルで取引を終了。寄り付きの87.24ドルからは約10%下落したものの、仮条件を従来の「62〜68ドル」から「70〜72ドル」に引き上げるなど人気化していた。


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