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2021/03/15 10:24

週間相場見通し:好調地合い継続か、金利動向には要注意 無料記事

 今週のNY市場は、先週に引き続き堅調な値動きが見込まれるが、長期金利の上昇に歯止めがかからない場合はナスダック銘柄を中心に弱含む場合もみられよう。
 米国国内のマーケット環境は全体として悪くない。中でも1兆9000億ドルの追加景気対策が満を持して成立したこと、先週の新規失業保険申請件数や2月のミシガン大学消費者マインド指数が予想より良かったこと、ワクチン接種ペースが加速していること など景気改善につながる動きが相次いでいることはプラスだ(これにより、先週末のダウとS&P500指数は連日で最高値を更新)。
 ただ、長期金利の動向には引き続き警戒を要する。先週末のナスダック総合指数は、10年債利回りが一時1.64%まで跳ね上がる中で反落。金利高が嫌気される高バリュエーション銘柄が多いだけに、ナスダックの値動きは今後もダウやS&P500と異なることとなろう。
 こうした二極化相場の流れは、今週のFOMC(16-17日)によって一段と顕在化する可能性が高い。パウエル議長はひとまず「低金利政策の持続」を訴えると思われるが、具体的な金利安定化策を打ち出す可能性が高くないためだ。また、FOMCで予想される景気見通しの引き上げについても、(企業業績全体にとってプラスとは言え)今のタイミングでは「長期金利を押し上げるマイナス要因」と受け止められる恐れもあろう。


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