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2019/01/10 09:00

大引け概況(詳報):4日続伸、米中貿易協議の進展を好感 無料記事

 9日のNY株式市場は、好調な地合いを引き継いで買われる展開。主要指標のダウ平均は4日続伸し、前日比91.67ドル(0.39%)安の2万23879.12ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、60.08ポイント(0.87%)高の6957.08ポイントと4日続伸して取引を終えている。
 米中貿易摩擦が緩和に向かうとの期待感が相場の支え。同日まで続いた次官級協議の内容について、米通商代表部(USTR)は声明で「中国が大量の農産物やエネルギー、工業製品などを米国から購入することに焦点を当てた」と説明した。米中は引き続き閣僚級協議の開催を予定していることから、交渉がさらに進展するとのポジティブな見方が広がった格好だ。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに慎重なことも追い風。この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(昨年12月開催分)で、現時点ではインフレ懸念が少ないことを背景に、「(追加利上げを)我慢する余裕がある」と判断したことが示された。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでも、エネルギーや情報技術の上げが目立つ。
 エネルギーセクターについては、原油先物が強気相場入り(昨年12月の安値から、昨日時点で23%上昇)したことが刺激材料。シェブロン(@CVX/U) とエクソン・モービル(@XOM/U)が1.34%、0.53%ずつ上昇したほか、EOGリソーシズ(@EOG/U)が3.84%高、コノコフィリップス(@COP/U)が3.31%高、ハリバートン(@HAL/U)が2.74%高と買われた。
 IT関連では、アップル(@APPL/U)が1.70%上昇したのをはじめ、テキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)とエヌビディア(@NVDA/U)が1.97%高、マイクロソフト(@MSFT/U)が1.43%高、フェイスブック(@FB/U)が1.19%高と値を上げている。
 他の個別動向では、半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が5.04%高と急伸。ブローカーのバーンスタインが最新リポートで、投資判断を「マーケットパフォーム」→「アウトパフォーム」に上方修正したことが追い風だ。


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