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2018/12/04 08:40

大引け概況(詳報): 続伸、米中貿易戦争の一時「休戦」を好感 無料記事

 週明け3日のNY株式市場は、米中対立の過度な懸念が和らぐなかで買われる展開。主要指標のダウ平均は前営業日比287.97ドル(1.13%)高の25826.43ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数は110.98ポイント(1.51%)高の7441.51ポイントと続伸して取引を終えた。
 先週末の米中首脳会談で、貿易戦争の一時「休戦」が取り決められたことが追い風。米国側が対中追加関税の引き上げを先送りし、中国側が相当量の製品を米国から購入することで合意したほか、両国が幅広い問題の解消に向けた協議を開始している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち生活必需品を除く10業種が上昇。なかでも貿易摩擦の懸念後退を追い風に、中国の売上高が高いハイテクなどの上げが目立つ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.04%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.81%高、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が11.31%高と値を上げている。追加関税の対象に今後含まれる恐れのあったスマートフォン端末「iPhone」を製造するアップル(@AAPL/U)も、この日は3.49%高と買われた。
 同じ理由で資本財の一角も上昇。航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.81%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.42%高、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が4.73%高で引けた。ディアに関しては、中国側が相当量の農産物を購入することで合意したことがプラス材料。トランプ大統領が「農家にとって大きな利益だ」と言及するなど、農産品市況の改善や農機需要の拡大が期待された。
 貿易摩擦による世界経済の成長減速懸念が和らぐなか、エネルギーなど景気循環セクターも高い。石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が4.43%高、独立系のEOGリソーシズ(@EOG/U)が4.65%高、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が3.91%高と値を上げている。


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