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2019/08/08 08:45

大引け概況(詳報):ダウ小反落、ナスダックは続伸 無料記事

 7日のNY株式市場は、強弱まちまちの展開。主要指標のダウ平均が前日比22.45ドル(0.09%)安の2万6007.07ドルと小幅ながら反落する一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は29.56ポイント(0.38%)高の7862.83ポイントと続伸して引けた。
 欧米の長期金利が低下したことが逆風。インド、タイ、ニュージーランドの各中央銀行が相次いで利下げを決めたことを受け、リスク資産である株が売られて欧州や米国の長期国債に買いが殺到した(米10年国債の利回りは一時1.59%まで低下し、2016年10月以来の低水準を記録)。ダウ平均構成銘柄では、長短利ざやの縮小が嫌気されてジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.17%安と売られた。
 また、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が4.94%安と急落したことも重荷。前日に発表された4〜6月期業績で、売上高と調整後EPSがそろって下振れたことが痛手だ。
 この日は、S&P500全11業種のうち5業種が下落。なかでも、原油安(WTI先物9月限の清算値は、前日比4.7%安の1バレル51.09ドル)でエネルギーの下げが目立つ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.65%下落したほか、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.03%安、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が1.68%安、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が1.50%安と値を下げた。
 一方、ハイテク・IT大手はしっかり。半導体のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が1.45%上昇したのをはじめ、IT機器のアップル(@APPL/U)が1.04%高、ソフトウェアのアドビ(@ADBE/U)が0.98%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.44%高と買われている。
 他の個別動向では、ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルス(@CVS/U)が7.45%高と急伸。この日発表された4〜6月期業績で、売上高と調整後EPSがそろって上振れたことなどが追い風だ。


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