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2021/02/15 08:32

大引け概況(詳報): 上昇、主要3指数が最高値 無料記事

 先週末12日のNY株式市場は、経済活動の正常化期待が広がるなかで強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比27.70ドル(0.09%)高の31458.40ドルと小反発し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も69.70ポイント(0.50%)高の14095.47ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も0.47%高の3934.83ポイントと買われ、主要3指数が終値ベースで軒並み最高値を切り上げている。
 原油高やバリュー株・景気敏感株の買いが目立った。追加経済対策の早期実現観測が強まっていること、コロナワクチン接種が進展していること、総じて良好な企業業績――などが引き続き支援材料となっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち(公益とREITを除く)9業種が上昇。なかでもエネルギーや素材、資本財、金融などのセクターが値を上げた。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.36%高、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が3.81%高、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が5.10%高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.36%高、証券大手のチャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が4.04%高と買われている。景気敏感株は原油先物の反発(2.1%高)が追い風となった。金融株は10年債利回りの上昇(1.20%台乗せ)を背景に、利ザヤの拡大が期待されている。
 一部製品の供給不足が取り沙汰されるなか、半導体関連株も堅調。半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.27%高、ラムリサーチ(@LRCX/U)が2.44%高、半導体大手のインテル(@INTC/U)が1.90%高で引けた。ただ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)は1.90%安と反落。英ARM買収に関し、グーグルやマイクロソフト(@MSFT/U)、クアルコム(@QCOM/U)などのIT大手が米当局の介入を求めたことがマイナス材料視されている。



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