2日のNY株式市場は、小幅なレンジ内でもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比79.29ドル（0.30％）安の26179.13ドルと4営業日ぶりに反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は19.78ポイント（0.25％）高の7848.69ポイントと4日続伸して取引を終えた。
　前日の急伸を含めて3日続伸した後だけに、この日のダウ平均は上昇が一服。ダウ構成銘柄のドラッグストア大手、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が通期ガイダンスを下方修正し、前日比12.81％安と急落したこともダウ平均を押し下げる一因だった。経済指標もややネガティブ。2月の耐久財受注が前月比1.6％減と市場予想（約1.8％減）ほど悪くなかったものの、企業の設備投資の先行指標として注目されるコア資本財（航空機を除く非国防資本財）は0.1％減と市場予想（約0.1％増）を下回っている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇する一方、6業種が下落。ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの急落をきっかけに、生活必需品セクターの下げが目立った。小売大手のウォルマート(@WMT/U)が0.90％安、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.51％安、食品スーパー大手のクローガー(@KR/U)が2.94％安、ドラッグストア大手のCVSヘルス(@CVS/U)が3.80％安と値を下げている。
　ただ、ハイテク関連は引き続き強含んだ。ブローカーの強気コメントでSNS大手のフェイスブック(@FB/U)が3.26％高と急伸したほか、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が1.45％高と買われている。
　他の個別動向では、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が6.04％高と急伸。第1四半期の利益ガイダンスを引き上げたことが刺激材料だ。同業のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)とサウスウェスト・エアラインズ(@LUV/U)もそれぞれ1.98％、0.57％ずつ上昇するなど連れ高した。


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