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2019/08/06 08:26

大引け概況(詳報): 全面安、米中摩擦の激化を懸念 無料記事

 週明け5日のNY株式市場は、米中対立の激化懸念で全面安の商状。主要指標のダウ平均が前営業日比767.27ドル(2.90%)安の25717.74ドルと5日続落し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が278.03ポイント(3.47%)安の7726.04ポイントと6日続落して取引を終えた。
 中国側が米農産物の購入を停止したほか、人民元安を容認した(1ドル=7人民元を突破した)ことがマイナス材料。トランプ大統領が先週、9月1日からの対中制裁関税「第4弾」実施を発表するなど、米中間の対立がエスカレートしていることから、市場ではリスクオフの動きが一段と強まった。投資家の不安心理を表すVIX指数は節目の20を超え、7カ月ぶりの高水準をつけている。
 S&P500全11業種はすべて下落。なかでも、これまで相場をけん引してきたハイテク銘柄の下げが大きい。IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が5.23%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.19%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が3.86%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.49%安と値を下げている。中国向け売上高比率の大きい半導体関連も売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.45%安、半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が5.17%安、マイクロン・テクノロジー(@MU/U)が4.85%安で引けた。
 利ザヤの縮小懸念で金融株も下落。(リスクオフで債券が買われるなか)10年債利回りが1.71%まで低下したことを受け、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が4.42%安、U.S. バンコープ(@USB/U)が4.29%安、シティグループ(@C/U)が3.59%安と売られた。クレジットカード大手のビザ(@V/U)とマスターカード(@MA/U)も、それぞれ4.82%、4.68%ずつ下落している。
 一方、金鉱銘柄は逆行高。安全資産の金が買われるなか、バリック ゴールド(@GOLD/U)が4.02%高、ニューモント・ゴールドコープ(@NEM/U)が1.38%高と値を上げた。


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