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2018/11/21 08:45

大引け概況(詳報): 大幅続落、エネルギーや小売が下げ主導 無料記事

 20日のNY株式市場は、前日からリスクオフの動きが強まるなか、売りが継続する展開。主要指標のダウ平均は前日比551.80ドル(2.21%)安の24465.64ドルと大幅続落したほか、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数も売られ、119.65ポイント(1.70%)安の3日続落で取引を終えた。
 ハイテク株の急落や世界経済の成長ペース減速懸念、企業利益のピーク観測、米金利の上昇――などを背景に、投資センチメントが一段と悪化した。不安心理を表すVIX指数が急上昇し、大台の20を超えている。
 S&P500全11業種がすべてマイナス。なかでもエネルギー株の下げが目立った。原油先物が6%超の下落を演じるなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とコノコフィリップス(@COP/U)がそれぞれ2.84%安、3.69%安と売られたほか、独立系のデボン・エナジー(@DVN/U)やアナダルコ・ペトロリアム(@APC/U)もそれぞれ7.36%安、5.86%安と値を下げている。
 年末商戦を控えているにもかかわらず、小売セクターも総じて安い。ディスカウントストア大手ターゲット・コーポレーション(@TGT/U)の8〜10月期決算が下振れたことで11.26%安と急落したことがきっかけとなった。投資の急拡大や値下げによるマージンの縮小が懸念されている。他の小売銘柄も連れ安し、ファッションディスカウンターのTJX カンパニー(@TJX/U)、ホームセンター大手のロウズ・カンパニーズ(@LOW/U)もそれぞれ4.37%、5.66%ずつ値を下げた。両社が発表した8〜10月期決算は、売上高と調整後利益がそろって市場予想を上回ったものの、輸送費の高騰などで利益が削られることが警戒されている。
 ハイテク・IT銘柄も引き続き軟調。SNS大手のフェイスブック(@FB/U)やGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)など一部大手銘柄はマイナス圏からプラスに転じたものの、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が4.78%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.78%安と続落した。アップルに関しては、新型iPhoneの需要減少が引き続き懸念されるなか、ゴールドマン・サックスが今月3回目の目標株価引き下げに踏み切っている。


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