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2019/03/11 08:29

大引け概況(詳報): 5日続落、雇用統計の下振れで 無料記事

 先週末8日のNY株式市場は、景気指標の悪化で軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比22.99 ドル(0.09%)安の25450.24ドル、ハイテク銘柄で構成されるナスダック総合指数が13.32ポイント(0.18%)安の7408.14ポイントと小幅ながらそろって5日続落で取引を終えた。
 2月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が2万人増と小幅な伸びにとどまり、市場予想(約18万人増)を大きく下回ったことが嫌気された。米景気の減速が改めて警戒されている。ただ、失業率が前月の4.0%から3.8%に低下したこと、平均時給が前月比0.4%増(前年同月比3.4%増)と好調だったことなどから「総合的にはそれほど悪くない」との見方もある。引けにかけては、じりじりと下げ幅が縮まる流れとなった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、4業種が上昇する一方、6業種が下落した(金融は横ばい)。なかでもエネルギーの下げが目立つ。このところ世界景気の減速懸念が強まっていることを背景に、石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が3.71%安、独立系大手のEOGリソーシズ(@EOG/U)が5.37%安、デボン・エナジー(@DVN/U)が4.81%安、コンチネンタル・リソーシズ(@CLR/U)が4.16%安と急落した。鉄鋼大手も売られ、スティール・ダイナミックス(@STLD/U)とUSスチール(@X/U)がそれぞれ3.80%、3.75%ずつ値を下げている。
 他の個別動向では、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が5.09%高と上昇。前日引け後に発表された第2四半期(2018年12月〜19年2月)で、希薄化後EPSが上振れたことが好感された。


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