2019/07/29 09:52
週間相場見通し:底堅い値動きか
今週のNY株式市場は、全体として堅調な展開が予想される。利下げ期待が依然として相場を下支えしているうえ、主要企業の決算がそれほど悪くないためだ。また、年後半から半導体市況が改善するとの見方が強まる中、フィラデルフィア半導体指数(SOX)が急騰していることもプラス。さらに、米国の下院で歳出・債務引き上げ案が可決されたことも(=債務上限問題の回避が決まったことも)マーケットの安心感につながる。
注目のFOMC(30-31日)に関しては、0.25%の利下げが市場コンセンサスだが(0.5%利下げの可能性は低下)、パウエル議長の記者会見で9月以降の追加利下げが示唆されれば、マーケットは改めて金利低下のトレンドを好感することとなろう。
主要企業の4 6月期決算についても、これまでの結果はまずまずの水準。発表済み銘柄(S&P500企業)の平均増益率は前年同期比プラス0.5%と小幅な伸びだが、市場では年後半に成長ペースが加速するとの見方が出てきた。
一方、外部的にはやや不安材料が残る。英国のEU離脱問題が再び強く意識されやすくなっているうえ、30日から始まる米中通商交渉も特段の進展が望めないためだ(会議の再開は評価できるが、好結果を期待する向きは少ない)。また、S&P500指数やナスダック総合指数が最高値圏にあることから(S&P500指数構成銘柄の平均予想PERが18倍を突破)、相場全体に過熱感が強まり始めている点に留意したい。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
注目のFOMC(30-31日)に関しては、0.25%の利下げが市場コンセンサスだが(0.5%利下げの可能性は低下)、パウエル議長の記者会見で9月以降の追加利下げが示唆されれば、マーケットは改めて金利低下のトレンドを好感することとなろう。
主要企業の4 6月期決算についても、これまでの結果はまずまずの水準。発表済み銘柄(S&P500企業)の平均増益率は前年同期比プラス0.5%と小幅な伸びだが、市場では年後半に成長ペースが加速するとの見方が出てきた。
一方、外部的にはやや不安材料が残る。英国のEU離脱問題が再び強く意識されやすくなっているうえ、30日から始まる米中通商交渉も特段の進展が望めないためだ(会議の再開は評価できるが、好結果を期待する向きは少ない)。また、S&P500指数やナスダック総合指数が最高値圏にあることから(S&P500指数構成銘柄の平均予想PERが18倍を突破)、相場全体に過熱感が強まり始めている点に留意したい。
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