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2019/05/30 11:32

大引け概況(詳報):ダウ続落、ナスダックも安い 無料記事

 29日のNY株式市場は、米中貿易摩擦の長期化懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均は続落し、前日比221.36ドル(0.87%)安の2万5126.41ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も下落し、60.04ポイント(0.79%)安の7547.31ポイントと反落して取引を終えている。
 中国側が前日に続き、レアアースの対米輸出制限を示唆したことが重荷。共産党機関紙・人民日報は29日付の論説で「中国産レアアースを用いた製品で中国の発展を抑え込もうというのであれば、中国人民は必ず対抗する」と警告した。国家発展改革委員会の関係者が28日、同じ趣旨の発言をすでにしていたことから、米中摩擦の先鋭化に対する警戒感がさらに強まった格好だ。
 ダウ平均構成銘柄では、対中販売比率の高い銘柄が下落。スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が2.89%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.56%安、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が1.18%安、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が0.48%安に沈んだ。
 セクター別では、公益事業とコミュニケーションサービスの下げが目立つ。
 公益事業では、センプラ・エナジー(@SRE/U)が1.87%下落したのをはじめ、デューク エナジー(@DUK/U)が1.50%安、ドミニオン・エナジー(@D/U)が1.35%安、ネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.22%安と値を下げている。
 コミュニケーションサービスでは、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が1.72%下落したほか、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.58%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.15%安、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が0.79%安、通信キャリア大手ベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が0.60%安と売られた。
 他の個別動向では、ファストファッション大手のアバクロンビー・アンド・フィッチ(@ANF/U)が26.47%安と暴落。この日発表された2019年2〜4月期の業績に関し、既存店売上高が市場予想に届かなかったことなどが嫌気されている。


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