3日のNY株式市場は、早期の利下げ期待が強まるなかで幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均は4日続伸し、前日比179.32ドル（0.67％）高の2万6966.00ドルと昨年10月以来9カ月ぶりに過去最高値を更新して引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も6日続伸し、61.14（0.75％）ポイント高の8170.23ポイントと今年5月以来2カ月ぶりに過去最高値を塗り替えている。S&P500指数も22.81ポイント（0.77％）高の2995.82ポイントと過去最高値を記録した。
　軟調な米経済指標を受けて、今月末の連邦公開市場委員会（FOMC）での利下げ期待が一段と強まった形だ。6月のADP民間雇用リポートでは、非農業部門の就業者数が前月比10万2000人増と下振れ（市場予想は約14万人）。また5月の米製造業新規受注額も前月比0.7％減と市場予想（約0.6％減）よりも悪かった。
　セクター別では、S&P500を構成する11業種がすべて上昇。中でも生活必需品の上げが目立つ。消費財大手のプロクター＆ギャンブル(@PG/U)が2.33％上昇したのをはじめ、日用品大手のコルゲート・パルモリブ(@CL/U)が1.73％高、タバコ大手のアルトリア・グループ（@MO/U）とフィリップ・モリス・インターナショナル(@PM/U)が1.21％、1.10％ずつ買われた。
　ヘルスケアも高い。製薬大手メルク(@MRK/U)が1.63％高と上昇したほか、医療製品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が1.51％高、製薬大手アッヴィ（@ABBV/U）が0.98％高、医薬品大手バイオジェン(@BIIB/U)が0.80％高と値を上げている。
　他の個別動向では、セキュリティーソフト大手のシマンテック(@SYMC/U)が13.57％高の25.10ドルと急伸。「半導体大手ブロードコムに身売りを検討している」と報じられたことが刺激材料だ。


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