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2021/06/02 09:42

アボット9%安、ワクチン普及の影響で通期ガイダンスを下方修正 無料記事

 3連休明け1日のNY株式市場では、医薬品・医療機器大手のアボットラボラトリーズ(@ABT/U)が前営業日比9.31%安の105.79ドルと急落して取引を終えた。2021年通期ガイダンスを下方修正したことが嫌気されている。
 会社側は同日、21年の調整後・希薄化後EPS(継続事業、非GAAP)について従来予想の5.00ドル以上から4.30〜4.50ドルに引き下げた(市場予想の中間値は約5.04ドル)。4月のカンファレンスコールでは、5.00ドル以上に据え置いていた経緯がある。また、コロナ検査機器関連の予想売上高についても、65億〜70億ドルから40億〜45億ドルに下方修正した。
 引き下げの理由に関しては、米国を中心にワクチンの接種が進んでいることから、検査機器の需要が大幅に低下したことを挙げている。新規感染者数が減少していることや、米国でワクチン接種を完全に終えた人は旅行する際に事前の検査を受ける必要がなくなったことも逆風だ。
 会社側は、海外市場でも今後、コロナ検査機器の売り上げが減少すると予想している。


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