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2019/04/29 09:09

週間相場見通し:堅調な地合いが持続か 無料記事

 今週のNY株式市場は、決算動向を気にしながらも総じて底堅い展開が続きそうだ。主要企業の1 3月期業績が上振れるなか(アマゾンやフェイスブック、マイクロソフト、ペイパルなどネット・IT主力銘柄が軒並み好決算を発表)、先週末26日はナスダック総合指数とS&P500指数がそろって史上最高値を更新した。今週発表されるアルファベット(4/29)やアップル(4/30)、クァルコム(5/1)の決算に対しても、これまでの流れを受けて期待感が高まりつつある状況だ。
 米景気に対する見通しも改善している。先週は3月の新築住宅販売件数や耐久財受注に加えて、第1四半期のGDPや4月のミシガン大学消費者マインド指数などが軒並み予想を上回った。もっとも、景気に過熱感で出ているわけではなく、金利が低水準に落ち着いていることもマーケットにとってフレンドリーといえる。
 今週はFOMC(米連邦公開市場委員会、4/30-5/1)や4月ISM製造業景況指数(5/2)、4月雇用統計(5/3)などの重要イベント・指標が相次ぐが、景気堅調にあっても低金利という「適温状況」を変化させるような材料が飛び出す可能性は低いと考えられる。
 ただ、外部環境の動向には注意を要する。中でも欧州市場に関しては、ドイツの景況感が悪化していることや、週末のスペイン総選挙で極右政党が躍進したことなどが気がかりだ。


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