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2019/02/21 08:51

大引け概況(詳報):続伸、FOMC議事要旨を好感 無料記事

 20日のNY株式市場は、米金融当局のハト派姿勢を追い風に買われる展開。主要指標のダウ平均は3日続伸し、前日比63.12ドル(0.24%)高の2万5954.44ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も小幅ながら上昇し、2.30ポイント(0.03%)高の7489.07ポイントと8日続伸して引けている。
 1月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、参加者のほぼ全員が「バランスシート圧縮計画の年内終了が望ましい」との考えを示していたことに加え、利上げについても、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が1月末に述べていた通り「辛抱強い姿勢で臨む」という慎重なスタンスが改めて確認された。
 米中貿易交渉も支援材料。ワシントンで21日から開かれる閣僚級協議(ライトハイザーUSTR代表、ムニューシン財務長官らが出席)に対し、市場では一定の合意が得られるとの期待が強まっている。
 セクター別ではS&P500全11業種のうち7業種が上昇。このうち、素材や資本財で中国販売比率の高い企業が買われ、建機大手キャタピラー(@CAT/U)が3.32%上昇したほか、総合化学メーカー大手ダウ・デュポン(@DWDP/U)が3.02%高、航空機大手ボーイング(@BA/U)が1.27%高と値を上げている。
 鉄鋼セクターも高い。スティール・ダイナミックス(@STLD/U)が4.78%高と急伸したのをはじめ、USスチール(@X/U) が4.21%高、ニューコア(@NUE/U)が2.65%高と上昇。また、産金大手のニューモントマイニング(@NEM/U)が2.49%高、鉱業大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が1.99%高と買われた。
 一方、ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルス(@CVS/U)は8.10%安と急落。この日発表された2019年通期ガイダンスに関し、調整後・希薄化後EPSの見通しが市場予想を下回ったことなどが嫌気されている。


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