詳細
検索 (期間指定)
期間

2018/11/02 08:40

大引け概況(詳報):ダウ3日続伸、ナスダックも高い 無料記事

 1日のNY株式市場は、貿易摩擦懸念の後退で買われる展開。主要指標のダウ平均は3日続伸し、前日比264.98ドル(1.06%)高の2万5380.74ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、128.16ポイント(1.75%)高の7434.06ポイントで引けている。
 トランプ大統領がツイッターで、「中国の習近平国家主席と長い時間とても良い話しができた。貿易問題を重点に、多くのテーマについて話し合った」と投稿したことが好感された。
 この投稿の前には、クドロー米国家経済会議委員長が「米中首脳会談が決まった」と発表。11月末にアルゼンチンで開催される20カ国・地域首脳会議で、両首脳が貿易摩擦の打開に向けて会談することで合意している。
 これを受け、中国売り上げ比率の高い銘柄が軒並み上昇。建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.79%上昇したのをはじめ、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.31%、消費財大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.03%ずつ値を上げた。
 また、素材セクターや一般消費財セクターの上げも目立つ。素材では、産金大手のバリックゴールド(@ABX/U)と窒素肥料大手のシーエフ・インダストリーズ(@CF/U)が6.29%上昇したのをはじめ、鉱業大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.41%、アルミ大手のアルコア(@AA/U)が5.12%、軽量金属メーカー大手のアーコニック(@ARNC/U)が4.93%、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が1.03%ずつ買われている。
 一般消費財では、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.22%上昇したほか、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)が11.96%、同業のラスベガス・サンズ(@LVS/U)が11.82%、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が2.60%、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が2.33%ずつ値を上げている。
 他の個別動向では、総合化学メーカー大手のダウ・デュポン(@DWDP/U)が8.07%高と急伸。この日発表された7〜9月期決算で、調整後の希薄化後EPSが上振れたことや、30億ドル規模の自社株買い枠の設定を発表したことなどが追い風だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース