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2019/03/29 08:27

大引け概況(詳報):ダウ反発、ナスダックも高い 無料記事

 28日のNY株式市場は、米中貿易協議の進展期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比91.87ドル(0.36%)高の2万5717.46ドルで引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も上昇し、25.79ポイント(0.34%)高の7669.17ポイントで取引を終えている。
 米国のライトハイザー通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官が訪中し、同日から米中の閣僚級協議が再開された。ロイター通信が「ハイテク技術の移転などに関し、中国側が以前より具体的で幅広い提案をした」と報道。合意に向けて交渉が加速するとの期待が強まった格好だ。
 ダウ平均の構成銘柄では、中国販売比率が高い建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が0.89%、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が0.66%ずつ上昇した。
 米長期金利の上昇(10年物国債利回りが一時2.39%)も支援材料。利ざや縮小への警戒感が後退するなか、金融銘柄が買われている。シティグループ(@C/U)が2.06%上昇したのをはじめ、モルガン・スタンレー(@MS/U)が1.35%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.13%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.11%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が0.66%高と値を上げている。
 金融以外のセクターでは、素材が高い。肥料・飼料大手のモザイク(@MOS/U)が2.14%上昇したほか、アルミ合金のアーコニック(@ARNC/U)が1.11%高、カナダ肥料大手のニュートリエン(@NTR/U)が0.92%高、建材大手のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U)が0.70%高と買われた。
 他の個別動向では、ヨガウエア大手のルルレモン・アスレティカ(@LULI/U)が14.13%高と急騰。前日引け後に発表された第4四半期業績の上振れ、20年1月期通期ガイダンスの好内容が刺激材料だ。


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