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2021/06/16 12:21

米国株4Q上振れもオラクル引け後5%安、1Q利益見通しの下振れを嫌気 無料記事

 15日のNYアフターマーケットでは、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/UA)が終値比4.76%安の77.75ドルと急落した(通常取引では前日比1.19%安の81.64ドルと続落して終了)。足元業績が上振れたものの、ガイダンスの下振れが嫌気されている。
 この日引け後に発表された第4四半期(2021年3〜5月)決算は、売上高が前年同期比7.53%増の112億2700万ドル、純利益が同29.42%増の40億3300万ドルに拡大するという結果で、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、55.55%増の1.54ドル)ともに市場予想(それぞれ約110億4100万ドル、約1.31ドル)を上回った。
 ただ、投資家が注目したのは業績ガイダンス。サフラ・キャッツ最高経営責任者(CEO)は決算発表後のカンファレンスコールで第1四半期(6〜8月)業績に言及し、増収率を「3〜5%増」、調整後・希薄化後EPSを0.94〜0.98ドルと予想したが、後者が市場予想(約1.03ドル)を下回った(増収率ガイダンスは市場予想の約3%を上回る)。
 利益の下振れにつながった主因は、クラウド投資の増加。会社側は2022年度(21年6月〜22年5月)、クラウド向け設備投資を約40億ドルに倍増する計画を立てている。データセンターの追加設置などでクラウドサービスを強化し、業界大手に対抗する構えという。


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