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2019/06/10 08:57

大引け概況(詳報): ダウ5日続伸、雇用下振れで利下げ期待 無料記事

 先週末7日のNY株式市場は、利下げ観測が強まるなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比263.28ドル(1.02%)高の25983.94ドルと5日続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が126.55ポイント(1.66%)高の7742.10ポイントと4日続伸して取引を終えた。
 主要経済指標の悪化で、米金融当局が今後より緩和的な政策をとるとの期待が強まった。この日発表された5月の雇用統計は、非農業部門就業者数(季節調整済み)が前月比7万5000人増と市場予想(約17万5000人増)を大幅に下回ったほか、賃金の伸びも前月比0.2%増と市場予想(約0.3%増)に届かなかった。
 また、懸案の対メキシコの追加関税について、導入回避に向けた動きが強まっていたことも安心材料。米・メキシコ両政府は引け後、関税導入を「無期限で」見送ることに合意している。
 S&P500全11業種では、金融、公益を除く9業種が上昇。なかでもネット・ITセクターの上げが目立った。大型優良株が買われ、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が2.98%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.83%高、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が2.66%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.80%高、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.97%高と値を上げている。
 他の中堅ソフト銘柄も買われ、クラウドセキュリティを手掛けるゼットスケーラー(@ZS/U)が4.40%高、SNS大手のツイッター(@TWTR/U)が3.66%高、財務・人事管理ソフト大手のワークデイ(@WDAY/U)が3.61%高と上昇した。


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