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2019/04/26 08:41

大引け概況(詳報): ダウ続落、ナスダックは反発 無料記事

 25日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比134.97ドル(0.51%)安の26462.08ドルと続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は16.67ポイント(0.21%)高の8118.68ポイントと反発して取引を終えた。
 決算発表が佳境を迎えるなか、業績動向に左右される相場が継続中。ダウ構成銘柄では、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が12.95%安と急落した。1〜3月期決算の下振れや通期ガイダンスの下方修正、約2000人の人員削減を発表したことなどが嫌気されている。その半面、IT関連の好決算銘柄は上げが目立ち、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)とIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)がそれぞれ5.85%、3.31%ずつ上昇した(マイクロソフトは連日の最高値)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでも資本財セクターの下げが目立った。前述したスリーエムのほか、ミサイル・防衛システム大手のレイセオン(@RTN/U)が4.36%安、FA機器大手のロックウェルオートメーション(@ROK/U)が6.71%安と急落している。レイセオンについては、1〜3月期決算が上振れたにもかかわらず、通期ガイダンスを調整しなかったことが警戒された。ロックウェルオートメーションに関しては、1〜3月期に売上高と調整後・希薄化後EPSが下振れたことが嫌気されている。
 一方、ヘルスケアやコミュニケーションなど4業種は上昇。医薬品大手のアレクシオン・ファーマシューティカルズ(@ALXN/U)が4.30%高、バイオジェン(@BIIB/U)が2.45%高、医療機器大手のボストン・サイエンティフィック(@BSX/U)が4.20%高、総合ライフサイエンス企業のサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(@TMO/U)が3.05%高と値を上げた。先週まで売りが目立った同セクターは、決算内容が総じて堅調なことで買い戻す動きが続いている。
 中小型のネット株も高い。クラウド顧客管理大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が2.21%高、ITサービス管理大手のサービスナウ(@NOW/U)が7.41%高、クラウドセキュリティを手掛けるゼットスケーラー(@ZS/U)が3.03%高、コラボレーションツール開発のアトラシアン(@TEAM/U)が2.74%高と買われた。


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